<相場の読み筋>7月22日

2022/7/22 7:45

 21日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比162.06ドル高の3万2036.90ドル、ナスダック総合指数が同161.958ポイント高の1万2059.609ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9161万株、ナスダック市場が45億3587万株だった。米7月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数がマイナス12.3となり、市場予想平均のプラス1.5を大きく下回った。景気減速が警戒され、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げペースが鈍化するとの見方が強まり、株式に資金が向かう格好となった。NYダウは終値ベースで6月9日(3万2272.79ドル)以来、1カ月半ぶりに、3万2000ドルを回復した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、20日の通常取引終了後に4-6月の決算を発表したテスラをはじめ、ネットフリックスやペイパルなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 22日の東京株式は、堅調な値動きが続きそう。きのう21日の日経平均株価は、朝方の売りを吸収して高値で取引を終了。強い地合いのなか、現地21日の米国株式が3日続伸したことも追い風に、買いが先行するとみられる。ただ、6連騰となっていることや、週末要因から、取引時間の後半には、ポジション調整の売りに押される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の前半(21日は138円58-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の半ば(同141円29-33銭)と円高方向に振れており、輸出関連株には重しとなりそう。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、パナソニック<6752.T>、HOYA<7741.T>などが、21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比85円高の2万7865円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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