日経平均は203円安と8日ぶり大幅反落、米国株安で売り先行、主力値がさ株中心に軟調=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前週末比203円94銭安の2万7710円72銭と8営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。前週末の米国株式市場で、低調な米経済指標などを背景に主要3指数が下落した流れを受け、投資家心理が後退。直近7連騰の反動で、利益確定売りも出やすく、いったん2万7700円を割り込んだ。すかさず持ち直す場面もあったが、買いは続かず再び軟化。下げ幅を広げ、一時2万7663円16銭(前週末比251円50銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、さえない展開となった。なかで、主力の値がさ株中心に軟調となり、指数安につながった。

 東証プライムの出来高は4億4018万株、売買代金は1兆1108億円。騰落銘柄数は値上がり534銘柄、値下がり1210銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「インフレに対する警戒感が収まり、リバウンド体制にあるが、さすがに上げ続けてきただけにガス抜きが必要で、良いお湿りだ。決算発表を控え、見極めたいとの空気もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株が軟調。ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、ダイフク<6383.T>などの機械株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株や、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>、日野自<7205.T>などの輸送用機器株も売られた。信越化<4063.T>、資生堂<4911.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株や、エムスリー<2413.T>、リクルートHD<6098.T>、サイバー<4751.T>などサービス株も値を下げた。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株もさえない。

 半面、東急<9005.T>、京急<9006.T>、東武<9001.T>などの陸運株が堅調。北陸電力<9505.T>、Jパワー<9513.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高く、明治HD<2269.T>、ニチレイ<2871.T>、山崎パン<2212.T>などの食料品株も値を上げた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も引き締まり、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も値を上げた。

 個別では、サーバーW<4434.T>、ギフティ<4449.T>、HEROZ<4382.T>、イーソル<4420.T>、イオンファン<4343.T>などの下げが目立った。半面、オーバル<7727.T>、グローバルK<6189.T>、ソラスト<6197.T>、フィックスターズ<3687.T>、アジュバン<4929.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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