日経平均は727円高と3日ぶり大幅反発し高値引け、7カ月ぶり高値水準、全33業種が上昇=12日後場

 祝日明け12日後場の日経平均株価は前営業日比727円65銭高の2万8546円98銭と3営業日ぶりに大幅反発し高値引け。心理的はフシ目となる2万8500円を回復し、1月12日(終値は2万8765円66銭)以来7カ月ぶりの高値水準となった。東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。朝方は、買い優勢で始まった。東京市場が休場だった11日の米国株式は高安まちまちながら、10日の東京市場終了後の同日の米国株式がインフレ鈍化を背景に大幅上昇したことを踏まえ、広範囲に物色された。株価指数先物買いを交え、上げ幅拡大の流れが続いた。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション8月限SQ(特別清算指数)値は2万8525円62銭。

 東証プライムの出来高は14億5793万株、売買代金は3兆7126億円。騰落銘柄数は値上がり1607銘柄、値下がり192銘柄、変わらず39銘柄。

 市場からは「米インフレのピークアウト感が意識されたが、強すぎる動きだ。SQに絡んだ225型の買いは異常な高水準で、心理的なフシ目の2万8500円を超え、ヘッジファンドの先物買いも誘発したとみられる。これが上に向けた号砲なのか、歪(いびつ)な短期上昇現象なのか、見極めが必要だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株や、楽天グループ<4755.T>、リクルートHD<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も高い。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、伊藤忠<8001.T>、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、エンジャパン<4849.T>、オイラ大地<3182.T>、ヤマエGHD<7130.T>、国際紙パ商<9274.T>、IBJ<6071.T>、KeePer<6036.T>がストップ高。半面、ブレインP<3655.T>、プロシップ<3763.T>、GDO<3319.T>、日シス技術<4323.T>、ガンホー<3765.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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