<相場の読み筋>9月1日

2022/9/1 7:45

 8月31日の米国株式は、4日続落した。NYダウが前日比280.44ドル安の3万1510.43ドル、ナスダック総合指数が同66.933ポイント安の1万1816.203ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億4183万株、ナスダック市場が45億4308万株だった。引き続き、利上げの影響が警戒されるなか、米クリーブランド連銀のメスター総裁は講演で、「来年初頭までに政策金利を4%をやや上回る水準まで引き上げる必要がある」との見方を示した。金融引き締め策の長期化が懸念され、売り優勢の展開となった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやメルク、アメリカン・エキスプレスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 9月1日の東京株式は続落後、もみ合いか。きのう8月31日の日経平均株価は、下げ渋る動きをみせていたものの、現地8月31日の欧米株式が下落した動きを受け、売り優勢スタートとなりそう。週末にかけて米国で、8月サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数や、米8月雇用統計の発表を控えることから、積極的な売買は限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円前後(8月31日は138円58-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=139円台の半ば(同138円62-66銭)と円安に振れている。8月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、コマツ<6301.T>、トヨタ<7203.T>などが、同31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比265円安の2万7855円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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