<相場の読み筋>9月9日

2022/9/9 7:45

 8日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比193.24ドル高の3万1774.52ドル、ナスダック総合指数が同70.229ポイント高の1万1862.129ポイントで取引を終了した。ECB(欧州中央銀行)は8日、政策金利を0.75%引き上げることを決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は講演で「仕事をやり遂げるまで続ける必要がある」と、利上げ政策の継続を示唆し、利上げへの警戒感から下落する場面もみられた。ただ、売り一巡後は、短期的な戻りを狙った買いが優勢となり、続伸して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやJPモルガン、ゴールドマン・サックスなどが値上がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価は、きのう8日に大幅反発した強い動きや、現地8日の米国株式が続伸したことを支えに、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかりに乏しいことや、週末を控えた手じまい売りなどで、取引時間の後半には弱含む場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円前後(8日は143円81-83銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円前後(同143円54-58銭)と円安方向に振れている。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、オリンパス<7733.T>、三井住友<8316.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の12月限円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比55円高の2万7865円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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