<相場の読み筋>9月12日

2022/9/12 7:45

 前週末9日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比377.19ドル高の3万2151.71ドル、ナスダック総合指数が同250.178ポイント高の1万2112.307ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2310万株、ナスダック市場が42億7345万株だった。ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事は、経済が衝撃を吸収できるうちに積極的な利上げを進める必要があると発言した。ただ、米10年物国債の利回りは3.3%前後で小動きにとどまり、金利上昇への警戒感が後退。週末要因もあり、買い戻す動きが強まる格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やテスラ、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどが上昇した。

 12日の東京株式は続伸後も、堅調な展開か。前週末9日のしっかりした動きや、現地9日の米国株式が3日続伸となったことから、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い手がかりに乏しいなか、前週7日の安値(2万7268円)から同9日の高値(2万8286円)まで、1000円超の上昇をみせており、買い一巡後は戻り待ちの売りに上値が重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の半ば(前週末9日は142円35-37銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の半ば(同143円71-75銭)と小動き。前週末9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、アドバンテスト<6857.T>、オリンパス<7733.T>などが、同9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同9日の大阪取引所清算値比195円高の2万8195円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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