日経平均は57円高と反発、動意薄のなか上値の重い展開に=15日後場
15日後場の日経平均株価は、前日比57円29銭高の2万7875円91銭と反発して取引を終えた。きのう下落した反動や、リバウンド狙いの買いが先行。その後、前場取引終了にかけ、ジリ高基調が強まる格好となり、同127円58銭高の2万7946円20銭を付けた前場終値がきょうの高値だった。後場に入り動意薄のなか、一転して上げ幅を縮小する動きが強まる場面がみられるなど、上値の重い展開となった。外国為替市場では、ドル・円が1ドル=143円60銭前後(14日は1ドル=143円30-33銭)と、足元ではやや円安方向にある。東証プライムの出来高は8億9754万株、売買代金は2兆3326億円。騰落銘柄数は値上がり960銘柄、値下がり773銘柄、変わらず104銘柄だった。
市場では「インバウンドやレジャーの関連銘柄は新型コロナ流行前の水準を回復していない銘柄が多く、入国制限の緩和やGOTOトラベルに代わる全国旅行支援策への期待が支えとなり、折に触れて物色される状況が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が上昇。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も堅調。清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、19業種が上昇、14業種が下落した。
個別では、アルヒ<7198.T>、ラクスル<4384.T>、ギフトHD<9279.T>、プロレドP<7034.T>、鳥貴族HD<3193.T>などが上昇。半面、日医工<4541.T>、カドカワ<9468.T>、三井ハイ<6966.T>、ネオジャパン<3921.T>、シルバライフ<9262.T>などが下落した。
提供:モーニングスター社
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