日経平均は4円安と小幅に3日続落、方向感に乏しい展開、値がさ半導体関連株安は重し=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比4円42銭安の2万6396円83銭と小幅に3営業日続落。上げ下げを繰り返し、方向感の乏しい展開となった。

 朝方は、11日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連株などに売りが先行した。いったん上げに転じた後、再び軟化し、前場の早い段階で2万6313円41銭(前日比87円84銭安)まで値を下げた。その後、再度プラス圏に切り返したが、買い一巡後はマイナス圏に押し戻され、前引けにかけて小安い水準で推移した。後場は、前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。13日発表の米9月CPI(消費者物価指数)などを控え、様子見気分に傾いた。なかで、東エレク<8035.T>など値がさ半導体関連株中心に安く、指数の重しとなった。

 東証プライムの出来高は11億6494万株、売買代金は2兆8020億円。騰落銘柄数は値上がり775銘柄、値下がり981銘柄、変わらず80銘柄。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>、レノバ<9519.T>などの電気ガス株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も安い。大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株や、住友鉱<5713.T>、邦チタ<5727.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も売られた。東海カーボン<5301.T>、AGC<5201.T>、日電硝子<5214.T>などのガラス土石株も値を下げた。

 半面、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が堅調。ファーストリテ<9983.T>、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>などの小売株も買われ、上組<9364.T>、住友倉<9303.T>、三菱倉<9301.T>などの倉庫運輸関連株も引き締まった。JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>、JR東日本<9020.T>などの陸運株も高い。

 個別では、ライフコーポ<8194.T>、進和<7607.T>、コーエーテクモ<3635.T>、リソー教育<4714.T>などの下げが目立った。半面、マニー<7730.T>、ディアライフ<3245.T>、ソースネクス<4344.T>、ネクシィーズ<4346.T>などの上げが目立った。この日、プライム市場に新規上場したソシオネクスト<6526.T>は公開価格3650円比185円高の3835円で初値を付け、同550円高の4200円と高値で引けた。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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