【深センIPO】運動用品の青島三柏碩健康科技とコモディティ市場データの山東卓創資訊が上場、いずれも好調の船出に

サーチナ

中国株

2022/10/20 9:15

 深セン証券取引所では10月19日、青島三柏碩健康科技(001300/深セン)と山東卓創資訊(301299/深セン)の2社が上場し、いずれも初値が公開価格を大きく上回った。

 メインボードに上場した青島三柏碩健康科技の初値は、公開価格11.17元を19.96%上回る13.40元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同43.96%高の16.08元だった。

 同社は04年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。レジャー・運動用品、健康器具製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、主に北米、欧州など海外向けに製品を提供している。主要製品はトランポリン、ルームランナー、エリプティカルマシン、エアロバイク、ホームジムなどで、「SKYWALKER」など自社ブランド製品の販売とともに、著名ブランド向けのOEM/ODM生産を手掛けている。「SKYWALKER」ブランドトランポリン製品の、20年におけるトランポリン市場シェアは12.15%だ。

 21年12月期の売上高は12億691万元(前期比26.87%増)、純利益は1億2850万元(同2.02%増)。22年1〜6月期の売上高は4億386万元、純利益は7134万元。

 新規上場に伴い調達予定の6億1065万元(約126億円)は、約10%の6374万元をトランポリン生産ライン自動化改良プロジェクトに、約49%の2億9875万元をレジャー・運動および健康器具生産拠点プロジェクトに、約11%の6606万元を販売ネットワーク・ブランド普及プロジェクトに、約13%の8209万元を研究開発センタープロジェクトに用いる。

 創業板に上場した山東卓創資訊の初値は公開価格29.99元を69.66%上回る50.88元だった。終値は同62.35%高の48.69元だった。

 同社は04年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。エネルギー、化学工業、農業、金属などの業界におけるコモディティ商品市場データモニタリング、取引価格評価、業界データ分析を主業務としている。国家統計局、発展改革委員会、農業農村部、新華社通信、中央電視台(CCTV)と良好な業務提携関係を持ち、生産企業、流通企業、先物・商品取引所、金融機関、政府機関、科学研究機関、メディアなどを顧客に持つ。21年における売上構成は、情報サービスが83.60%、コンサルティングサービスが10.13%、リサーチ業務が5.38%となっている。

 21年12月期の売上高は2億5052万元(前期比14.74%増)、親会社株主に帰属する純利益は5000万元(同3.57%減)。22年1〜6月期の売上高は1億3354万元(前年同期比7.81%増)、親会社株主に帰属する純利益は3593万元(同18.35%増)。

 新規上場に伴い調達予定の2億8292万元(約59億円)は、約80%の2億2567万元をコモディティ商品ビッグデータプラットフォームプロジェクトに、約20%の5725万元をコモディティ商品現物相場ベンチマークシステム研究開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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