日経平均は86円安と4日ぶり反落、終日弱い展開で推移し取引終了間際に安値=27日後場

 27日後場の日経平均株価は、前日比86円60銭安の2万7345円24銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。取引終了間際には、同101円05銭安の2万7330円79銭と、きょうの安値を付けている。朝方から売り優勢で取引を開始。手控えムードが強まるなか、前場には下げ渋り、プラス転換する場面もみられた。ただ、積極的に買い進む動きは限られ、終日弱い展開で推移した。為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=145円10銭台(26日は147円08-11銭)に入るなど、午後に入り円高方向に振れたが、影響は限られた。東証プライムの出来高は10億7864万株、売買代金は2兆6894億円。騰落銘柄数は値上がり484銘柄、値下がり1273銘柄、変わらず80銘柄だった。

 市場では「メタ(旧フェイスブック)やマイクロソフトなどの決算が振るわず、米企業決算への警戒感が高まり、日本株も見送りムード包まれた」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品も軟調。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も下げた。東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。

 個別では、信越ポリ<7970.T>、フューチャー<4722.T>、京都銀行<8369.T>、北國FHD<7381.T>、キヤノン<7751.T>などが下落。半面、イーソル<4420.T>、九電工<1959.T>、トビラS<4441.T>、カプコン<9697.T>、ソシオネクス<6526.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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