<相場の読み筋>10月28日

2022/10/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比194.17ドル高の3万2033.28ドルと5日続伸、ナスダック総合指数は同178.317ポイント安の1万792.675ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2601万株、ナスダック市場が45億1416万株だった。米7-9月の実質GDP(国内総生産)速報値が、年率換算で前期比2.6%増となり、市場予想平均の同2.4%増を上回った。米10年物国債の利回りが3.9%台に低下(価格は上昇)したことも支えに、NYダウは一時、550ドル近い上昇をみせる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、メタ(旧フェイスブック)やアマゾン・ドットコム、インテルなどが下落し、同指数の重しとなった。

 28日の東京株式は続落後も、軟調な展開か。日経平均株価はきのう27日、安値圏で取引を終えた弱い動きが継続し、売り優勢スタートとなりそう。日銀の金融政策決定会合の結果発表や、その後の黒田東彦総裁の記者会見も控え、手控えムードが広がる場面も想定される。23年3月期第2四半期(22年4-9月)決算発表の本格化で、好業績銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の前半(27日は145円71-74銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=145円台の半ば(同146円69-73銭)と小動き。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士通<6702.T>、ファナック<6954.T>、ローム<6963.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比225円安の2万7075円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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