<相場の読み筋>11月7日

2022/11/7 7:45

 前週末4日の米国株式は、5日ぶりに反発した。NYダウが前日比401.97ドル高の3万2403.22ドル、ナスダック総合指数が同132.313ポイント高の1万475.254ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8810万株、ナスダック市場が54億6652万株だった。米10月雇用統計で、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が前月比26万1000人増となり、市場予想平均の同20万人増を大きく上回った。ただ、失業率は前月の3.5%から3.7%に上昇したことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な利上げ策が緩むとの見方が台頭。NYダウは、前日まで860ドルを超える下げとなっていたこともあり、買い戻す動きが強まった。NYダウ採用銘柄では、ナイキやダウ(旧ダウ・デュポン)、インテルなどが値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は前週末4日に大幅続落していた反動や、現地4日の欧米株式が上昇したことを受け、買い先行スタートとなろう。ただ、5日移動平均線(前週末4日時点で2万7446円)から上方の水準では、戻り待ちの売りが警戒され、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の後半(前週末4日は147円88-89銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=145円台の半ば(同144円41-45銭)と円安に傾いている。前週末4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、同4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同4日の大阪取引所清算値比315円高の2万7505円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ