<相場の読み筋>11月9日

2022/11/9 7:45

 8日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比333.83ドル高の3万3160.83ドル、ナスダック総合指数が同51.680ポイント高の1万616.200ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4484万株、ナスダック市場が49億5184万株だった。米中間選挙の投票が開始され、野党の共和党が下院に加え上院でも優位な選挙戦を進めていると報じられている。同選挙後は、政権と議会の多数派の政党が異なる「ねじれ」現象となる可能性もあるが、足元での強い動きが継続し、NYダウは一時、520ドルを超える上昇をみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、アムジェンやボーイング、アメリカン・エキスプレスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 9日の東京株式は、しっかりした展開が続きそうだ。日経平均株価は連日で堅調な動きをみせていることや、現地8日の米国株式が3日続伸したこともあり、買い先行スタートとなりそう。ただ、きのう8日は買い一巡後、上値が重くなる場面もみられており、短期的な過熱感が浮上することも想定され、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(8日は146円72-74銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=146円台の半ば(同146円72-76銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、パナソニック<6752.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比10円安の2万7880円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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