<相場の読み筋>11月14日
2022/11/14 7:45
前週末11日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比32.49ドル高の3万3747.86ドル、ナスダック総合指数が同209.184ポイント高の1万1323.331ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億2177万株、ナスダック市場が56億7516万株だった。前日10日に急反発した反動で戻り待ちの売りが先行し、NYダウは一時、320ドルを超える下げをみせる場面もあった。ただ、売り一巡後は、10日に発表された米10月CPI(消費者物価指数)の伸びが鈍化したことで、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げのペースが緩むとの期待感が支えとなり、上昇に転じて取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、ネットフリックスなどが買われた。
14日の東京株式は反落後、底堅い展開か。日経平均株価は前週末11日に急騰した反動で、売り優勢スタートとなりそう。ただ、前週末の大幅高で心理的なフシ目の2万8000円を上抜けたことから、投資家心理の改善が見込まれるなか、下げ渋る動きがみられそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=139円台の前半(前週末11日は141円18-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の後半(同144円62-66銭)と円高方向に振れている。前週末11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、東芝<6502.T>、ソフバンG<9984.T>などが、同11日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同11日の大阪取引所清算値比150円安の2万8120円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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