明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、休場控え積極売買は期待しにくい

国内市況

株式

2022/11/21 16:35

 あす22日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。国内に特段の材料は見当たらず、翌23日が「勤労感謝の日」の祝日で休場となる。米国では24日が感謝祭で休場で、翌25日は取引時間が短縮となる。日米ともに休場を控え、積極的な売買は期待しにくい。

 一方、中国では新型コロナウイルスの感染が拡大している。20日には本土で新たに2万6824人の市中感染者が確認され、前日の2万4215人から増加した。北京市では、19日に5月下旬以来となる死者が1人出て、20日には2人の死亡が新たに確認された。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、経済への影響も警戒され、その動向を見極める必要があろう。

 21日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、2万7944円(前週末比45円高)引け。朝方は、前週末の欧米株高を支えに寄り付き直後に上げ幅が100円を超えた。心理的なフシ目となる2万8000円台乗せ後は、利益確定売りに押され、下げに転じた。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとして意識され、一時50円強安まで軟化した。ただ、下値は限定的で、一巡後は引けにかけて持ち直した。市場では、「2万8000円は『壁』のようで、売り物もそれなりに出てくる」(中堅証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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