<相場の読み筋>11月30日

2022/11/30 7:45

 29日の米国株式は、NYダウが前日比3.07ドル高の3万3852.53ドルと小反発、ナスダック総合指数が同65.720ポイント安の1万983.779ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9001万株、ナスダック市場が46億6034万株だった。中国の衛生当局が、高齢者に対する新型コロナウイルスワクチン接種の強化や、経済への影響を軽減するため政策の微調整を続けるとの方針を示したと報じられ、中国経済への過度な警戒感が後退する格好となった。ただ、30日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演を控えることから、模様眺めムードが広がった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、ペイパルやアップル、アマゾン・ドットコムなどが下落し、同指数の重しとなった。

 30日の東京株式は、もみ合いか。日経平均株価は、きのう29日に3日続落となった弱い動きが継続し、売り優勢のスタートとなりそう。中国での「ゼロコロナ」政策に対する関心が高まるなか、日本時間の午前10時30分には、中国で11月コンポジットPMI・製造業PMI・非製造業PMIの発表が予定されており、注目される。一方、ファンドの配当再投資による買い期待が、下値を支えそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=138円台の半ば(29日は138円27-29銭)、ユーロ・円が1ユーロ=143円台の前半(同143円50-54銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ソニーG<6758.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比70円安の2万7990円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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