【香港IPO】眼科医療機器の高視医療科技、初値は公開価格を0.39%下回る51.2香港ドル

サーチナ

中国株

2022/12/13 9:24

 高視医療科技(02407/香港)が12月12日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格51.40香港ドルに対し、初値は0.39%低い51.20ドルだった。終値は公開価格と同値の51.40ドルだった。

 同社は1998年に高視遠望として設立。、2017年に持株会社制に移行して現社名となった。眼科医療機器および消耗品の生産、販売、関連技術サービス提供を主業務としている。製品は診断、治療、手術の各セクション、眼底疾患、白内障、近視、緑内障、眼表面疾患、小児眼科などの各分野を網羅しており、提携ブランド製品と自社製品の両方を販売している。21年における売上比率は提携ブランド製品が70.9%となっているが、研究開発の強化とブランドの買収により自社製品の比率が上昇傾向にある。

 中国国内では三級(省クラス)医院1200か所を含む4000の最終顧客を持っており、外国メーカーが大きなシェアを占めている中国の眼科医療機器市場にあって21年に売上ベースで6.7%のシェアを確保、中国企業でトップ、全体で4番目となっている。

 21年12月期の売上高は12億9821万人民元(前期比34.94%増)、純損益は1億9157万元の赤字(前期は9853万元の黒字)。22年1〜6月期の売上高は5億7787万元(前年同期比0.12%減)、純損益は5326万元の赤字(同54.01%赤字増)。

 新規上場に伴い調達予定の約2億8310万香港ドル(約50億円)は、約38%を人工水晶体をはじめとする研究開発力の強化と特許技術の製品化に、約29%を中国国内やオランダの生産能力強化・設備購入に、約10%を販売担当者の増強に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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