【北京IPO】液晶ディスプレイ用偏光板の仏山緯達光電材料が15日に公募開始、3841万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/12/15 9:08

 北京証券取引所への上場をめざす、仏山緯達光電材料(873001/北京)が12月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3841万株を発行予定で、公募価格は8.52元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2004年設立で、18年に株式会社化した。液晶ディスプレイ用偏光板の研究開発、生産、販売を主業務としている。小型〜中型で高性能なカスタマイズ化偏光板製品の生産に注力しており、製品は工業自動制御用メーター、車載ディスプレイ、家電製品などの分野で広く利用されている。また、中国で初めて高耐久性の染料系偏光板生産技術の開発に成功し、この分野で先行する日本や台湾メーカーに匹敵する品質を実現した。京東方精電、深天馬、深セン秋田微、信利半導体など中国の著名ディスプレイモジュールメーカーを顧客に持つ。

 21年12月期の売上構成は染料系偏光板が48.92%、ヨウ素系偏光板が46.05%。また、AMOLED、PMOELDといったOLEDディスプレイ用の偏光板製品生産技術を獲得しており、今後OLEDディスプレイ市場の開拓を積極的に進めて輸入品からの置き換えを目指す。

 21年12月期の売上高は2億6730万元(前期比37.38%増)、純利益は6913万元(同43.78%増)。22年1〜9月期の売上高は1億9965万元(前年同期比2.54%減)、純利益は5064万元(同5.25%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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