【深センIPO】各種包装設備メーカーの広東鴻銘智能が公募開始、1250万株発行予定

サーチナ

中国株

2022/12/20 9:23

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、広東鴻銘智能(301105/深セン)が12月20日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1250万株を発行予定で、公募価格は40.5元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2002年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。包装専用設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、コンシューマーエレクトロニクス、食品・タバコ・酒、医薬・保健品、化粧品、宝飾品、贈答品、服装・服飾品などの各種包装箱やパルプモールドの生産設備を手掛けている。また、20年の新型コロナ発生以後、N95マスクなどのマスク製品の製造設備も扱うようになった。中国内外の業界内で高い競争力を持っており、裕同科技(002831/深セン)、美盈森(002303/深セン)、金箭印刷などの印刷包装企業と安定的な提携関係を築いている。

 中国をはじめとする世界各国の包装産業では依然としてプラスチック包装を主流となっており、中国でも21年における包装業界全体の売上高のうち、52.51%をプラスチックが占め、紙包装は約半分の26.51%に留まっている。一方で環境保護が声高に叫ばれている昨今において汚染や公害を生じず、リサイクルも可能な包装材料として紙包装産業が新たな発展のチャンスを迎えている。同社は幅広い分野の製品に対応する一方で経営規模の小ささが発展のボトルネックとなってきた。新規上場により資金を調達して生産力の増強を図り、大きなシェアの獲得を目指す。

 21年12月期の売上高は3億2351万元(前期比4.92%増)、純利益は6699万元(同10.44%増)。22年1〜9月期の売上高は2億1173万元(前年同期比21.70%減)、純利益は4458万元(同9.77%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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