【香港IPO】バラエティ番組制作の星空華文、初値は公開価格を22.83%上回る32.55香港ドル

サーチナ

中国株

2022/12/30 10:15

 中国のバラエティ番組制作会社、星空華文HD(06698/香港)が12月29日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格26.50香港ドルに対し、初値は22.83%高い32.55ドルだった。終値は同70.57%高の45.20ドルだった。

 同社は2006年設立の燦星文化を前身とし、21年の持株会社化に伴って設立された。中国最大のバラエティ番組制作・運営会社であり、番組の制作と関連する著作権関連ビジネスを展開している。また、大型の中国映画版権運営サービス、音楽の創作および版権運営サービスも手掛ける。中国国内におけるバラエティ番組市場シェアは1.6%となっている。音楽、ダンスを中心としたタレントショーを数多く制作しており、これまでに歌手オーディション番組「中国好声音」(シング!チャイナ)、音楽クリエイターオーディション番組「中国好歌曲」といった人気テレビ番組を手掛け、18年には動画配信プラットフォーム向けのストリートダンスオーディション番組「ストリートダンス・オブ・チャイナ」を放送して好評を博し、続編も制作している。

 21年12月期の売上高は11億2670万人民元(前期比27,77%減)、純損益は3億5170万元の赤字(同9.28倍の赤字増)。22年1〜6月期の売上高は1億8260万元(前年同期比18.11%増)、純損益は1340万元の赤字(同47.24%の赤字減)。

 新規上場に伴い調達予定の3億5480万香港ドル(約61億円)は、約65%をバラエティ番組制作・運営資金に、約5%を番組制作施設の設立に、約4%を音楽版権作品制作・運営資金に、約4%を映画・ドラマ版権作品制作・運営資金に、約15%を視聴者向けの体験型施設建設資金に、約3%を関連製品のショップ設立運営資金に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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