ヒトコムHD、23年8月期第1四半期は実質増収増益に

株式

2023/1/12 15:13

 販売、サービス、営業分野の特化型アウトソーシング事業を展開するヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433.T>が12日引け後、23年8月期第1四半期(22年9-11月)の連結決算を発表、売上高が前年同期比1.5%増の172億1700万円、経常利益は同17.6%減の16億4300万円となった。

 前年同期に「東京2020オリンピック・パラリンピック」関連の特需が含まれており、その影響を除いた実質の前年同期比は、売上高が9.2%増、経常利益は同4.0%増と好調に推移した。

 「インバウンド関連の事業が急回復しており、第2四半期以降も期待が出来る。また、東京オリパラ特需の影響を除くとツーリズム・スポーツ分野の回復にも手応えを感じている。さらに前期から注力しているアバターオンライン接客についても収益化しており、既存事業・新規事業ともコロナ明けに向けて体制が整ってきた」(ヒトコムHDのIR担当者)という。

 23年8月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.0%減の590億円、経常利益は同18.0%減の47億2000万円と表面的には減収減益予想だが、特需による影響を除いた実質ベースでは減収増益となるもよう。

 配当予想は、前期から1円増配の31円。持株会社体制移行前を含めると12期連続の増配となり、株主還元にも積極的に取り組む。

 12日の終値は、前日比7円安の1473円。

提供:モーニングスター社

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