日経平均は3円高と小幅ながら5日続伸、模様眺めムードが広がり方向感に欠ける動き=12日後場

 12日後場の日経平均株価は、前日比3円82銭高の2万6449円82銭と小幅ながら5日続伸して取引を終えた。5日続伸となるのは、22年7月13日から22日までの7連騰以来、約半年ぶり。朝方から買いが先行し、寄り付き直後には、同101円61銭高の2万6547円61銭を付ける場面があった。その後は、現地12日に発表される米12月CPI(消費者物価指数)を控え、模様眺めムードが広がり、前日終値を挟んだ小動きで、方向感に欠ける展開となった。為替市場は1ドル=131円50銭台(11日は132円41-43銭)と、朝方からの円高基調が継続している。東証プライムの出来高は12億3892万株、売買代金は2兆8018億円。騰落銘柄数は値上がり742銘柄、値下がり1002銘柄、変わらず94銘柄だった。

 市場では「米12月CPIの発表や、17-18日には日銀金融政策決定会合も控えることから、積極的には手がけにくい状況が続く」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、17業種が上昇、16業種が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が上昇。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、ソニーG<6758.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株も堅調。アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株や、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も上げた。

 個別では、タマホーム<1419.T>、ライフコーポ<8194.T>、東京きらぼし<7173.T>、エスプール<2471.T>、東光高岳<6617.T>などが上昇。半面、日医工<4541.T>(監理)、コシダカHD<2157.T>、広済堂HD<7868.T>、シュッピン<3179.T>、トレファク<3093.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ