東風汽車の22年販売台数は前年比約11%減の246.5万台、新エネ車は約2.2倍の34.6万台に

サーチナ

中国株

2023/1/13 9:30

 中国の国有自動車大手、東風汽車集団(00489/香港)が1月11日、2022年の生産、販売成績の速報を発表した。生産、販売ともに前年を約11%下回る約246万台となった一方で、新エネルギー自動車の生産、販売は約2.2倍増となった。

 同社の22年の合計生産台数は246万0653台で、278万3951台だった前年に比べて11.61%減少した。また、販売台数は245万4502台で、277万5057台だった前年から11.19%の減少となった。このうち、乗用車の生産は216万8641台(前年比4.8%減)、販売は215万3218台(同4.4%減)で、SUV車の生産が同11.0%減、販売が同12.2%減と目立った。

 一方で、新エネ車の生産は35万8361台で前年比2.25倍、販売は34万6145台で同2.15倍と大きく成長。このうち、乗用車の生産は33万0811台(同2.32倍)、販売が32万0390台(同2.24倍)だった。

 ブランド別では東風日産の生産が90万4924台(同16.06%減)、販売が91万7327台(同14.04%減)といずれも100万台を割り込んだ。また、東風ホンダは生産が68万2168台(同10.73%減)、販売が66万1277台(同13.20%減)で、やはり前年比10%以上の落ち込みとなった。一方で、PSA・プジョーシトロエンとの合弁会社である神龍汽車は生産が12万6055台(同23.52%増)、販売が12万5167台(同24.46%増)で前年の成績を上回ったほか、ハイエンドEVブランドの嵐図汽車が生産2万3471台(同3.09倍)、販売1万9409台(同2.86倍)、東風汽車・ルノー・日産の合弁EVブランド東風易捷特の生産が9万8138台(同98.44%増)、販売が9万9452台(同2.10倍)と新エネ系ブランドの好調ぶりが際立っている。

 同社は、23年の販売目標を前年比約22%増の300万台とし、このうち乗用車については同約22%増の263万台としている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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