【香港IPO】黒鉛電極メーカーの昇能集団、初値は公開価格を5%上回る1.68香港ドル

サーチナ

中国株

2023/1/18 9:27

 黒鉛電極メーカーの昇能集団(02459/香港)が1月17日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格1.60香港ドルに対し、初値は5.00%高い1.68ドルだった。終値は同11.25%高い1.78ドルだった。

 同社は中国の黒鉛電極メーカー河南三力が2012年に米国で設立した企業を起源とする。超高効率の黒鉛電極メーカーで、米国、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋、中国など世界25カ国超に顧客を持ち、自動車、インフラ、建築、電気製品、機械製品、設備、輸送業界向けに製品を販売している。イタリアと中国に年産計3万500トンの生産拠点を構えており。21年の生産量ベースで、世界の超高効率黒鉛電極市場シェアは約1.4%で業界第7位、中国での市場シェアは約7.1%で業界第4位となっている。

 22年1〜6月期の地域別売上構成は、EMEA(欧州・中東・アフリカ)が48.2%、中国が26.3%、北南米(カナダ・米国・ペルー・ブラジル)が21.8%、アジア・太平洋(オーストラリア・台湾・ベトナム)が3.7%。21年12月期の売上高は1億869万米ドル(前期比0.14%増)、純利益は438万ドル(同4.82%増)、22年1〜6月期の売上高は5970万ドル(前年同期比42.89%増)、純利益は653万ドル(同17.33%増)。

 新規上場に伴い調達予定の2億3840万香港ドル(約39億円)は、約35%を山西省晋中市太谷区にある生産施設の買収に、約55%をイタリア、中国にある向上の生産能力向上に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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