<相場の読み筋>2月13日

2023/2/13 7:45

 前週末10日の米国株式は、NYダウが前日比169.39ドル高の3万3869.27ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同71.459ポイント安の1万1718.120ポイントと3日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6024万株、ナスダック市場が45億7097万株だった。2月ミシガン大学消費者信頼感指数は66.4となり、市場予想平均の65.0を超え、1年先の期待インフレ率が4.2%と1月の3.9%を上回った。インフレへの警戒感から売りが優勢となったが、ディフェンシブ系の銘柄に買いが入り、NYダウは上昇に転じた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、ネットフリックスなどが下落した。

 13日の東京株式は、前週末のしっかりした動きから、買い先行となりそう。前週末10日には、岸田文雄首相が日本銀行の黒田東彦総裁の後任に、元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏を起用する意向を固めたと報じられた。植田氏は同日、「現状では金融緩和の継続が必要」との考えを示していることから、政策変更への警戒感はいったん、後退する格好となりそうで、堅調な展開が見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の前半(前週末10日は130円44-46銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の前半(同140円11-15銭)と小動き。前週末10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、同10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比65円安の2万7585円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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