(再送)日経平均は175円高と反発、上げ幅縮小後の戻り限定―午後は米CPI発表を控え様子見=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比175円45銭高の2万7602円77銭と反発。朝方は、買いが先行した。13日の米国株式市場でインフレ鈍化期待を背景に主要3指数が上昇した流れを受け、寄り付き後まもなく2万7721円82銭(前日比294円50銭高)まで上伸した。ただ、一巡後は先物売りを交えて上げ幅を縮小し、前場中盤には2万7553円18銭(同125円86銭高)まで押し戻された。その後、強含み、後場終盤に向けて持ち直したが、戻りは限定された。新規の手掛かり材料に乏しく、日本時間今夜に米1月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、様子見気分に傾いた。

 日経平均プラス寄与度上位には、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、SMC<6273.T>などの値がさハイテク株が浮上した。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、食料品、金属製品など32業種が値上がりし、サービスの1業種が値を下げた。東証プライム銘柄では、全体の79.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は10億1953万株、売買代金は2兆4260億円。騰落銘柄数は値上がり1458銘柄、値下がり330銘柄、変わらず48銘柄。

 市場からは「後場はほとんど動きがなく、米CPIを見極めたいとのムードが強い。決算はきょうで一巡し、業績を精査した上で機関投資家が出動してくるとみられるが、上値には戻り売りが控えており、それを吸収できるかが問われる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が上昇。サントリBF<2587.T>、アサヒ<2502.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株も高い。SUMCO<3436.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株や、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株も堅調。ダイキン<6367.T>、菱重工<7011.T>、セガサミーH<6460.T>などの機械株も買われた。東レ<3402.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株や、鹿島<1812.T>、大成建<1801.T>などの建設株も値を上げた。

 半面、リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>などのサービス株が軟調。

 個別では、タナベコン<9644.T>、円谷FH<2767.T>、ファインD<3649.T>、レアジョブ<6096.T>、シチズン時計<7762.T>がストップ高。半面、オプトラン<6235.T>がストップ安となり、Wスコープ<6619.T>、クロスマーケ<3675.T>、セグエ<3968.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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