日経平均は160円高と5日続伸、プライムの8割近くが値上がり=9日前場

 9日前場の日経平均株価は、前日比160円37銭高の2万8604円56銭と5日続伸して取引を終えた。前日からの好地合いが継続し朝方から買いが先行。午前9時7分には、同290円60銭高の2万8734円79銭を付ける場面がみられた。買い一巡後は、手がかり材料難のなか、戻り待ちの売りに抑えられる格好で、方向感の乏しい展開となった。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=137円トビ台と、もみ合いが続いている。東証プライムの出来高は6億1142万株、売買代金は1兆4745億円。騰落銘柄数は値上がり1427銘柄、値下がり334銘柄、変わらず74銘柄で、77.7%の銘柄が上昇した。

 市場では「買い先行後、日経平均先物にややまとまった売りが出て上げ幅を縮小したが、あす10日の日銀決定会合の内容が判明するまでは動きにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が上昇、鉱業1業種が下落した。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も高い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も堅調。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も上げている。

 個別では、ピアラ<7044.T>、サンケン<6707.T>、ビューティガレージ<3180.T>、トレファク<3093.T>、中部鋼鈑<5461.T>などが上昇。半面、安永<7271.T>、日医工<4541.T>(整理)、BEENOS<3328.T>、ソダニッカ<8158.T>、TBASE<3415.T>などが下落している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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