中国ガラスHDの22年12月期通期は約90%の大幅減益に、不動産需要低迷が大きく響く

サーチナ

中国株

2023/3/16 9:24

 中国のガラスメーカー、中国ガラスHD(03300/香港)が3月13日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純利益が大きく減少する見通しを示した。

 業績予告によれば、22年12月期通期の純利益は8000万〜1億1000万人民元で、前期の8億194万元から86.28〜90.02%の大幅な減少となる見通しだ。

 大幅な減益となる要因について同社は、中国本土の不動産市場が低迷しフロートガラスの需要が著しく低下した上、フロートガラスの価格も前期に比べて減少したこと、また、新型コロナの感染拡大と、世界の地政学的衝突、インフレの加速によって原材料、燃料の価格が高騰して製造コストが前期に比べて大幅に上昇したことを挙げている。

 同社は04年設立で05年に香港メインボードに上場した。無色・着色ガラス、コーティングガラス、省エネガラス、太陽光発電用ガラス、自動車用ガラス、ミラー用ガラス、電子ガラス、医療用ガラスなどのガラス製品を生産、販売している。

 22年12月期の売上高は50億6504万元(前期比60.36%増)、純利益は8億194万元(前期は9847万元の赤字)。22年1〜6月期の売上高は20億6197万元(前年同期比1.82%増)、純利益は1億2114万元(同59.90%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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