華潤セメントHD、23年1〜3月期は製品価格下落で赤字転落の見通し

サーチナ

中国株

2023/4/13 9:19

 中国のセメント生産大手、華潤セメントHD(01313/香港)が4月11日、2023年12月期第1四半期(1〜3月期)の業績予測を発表し、赤字に転落する見通しを示した。

 業績予測によれば、23年1〜3月期の会社株主に帰属する純損益は約3500万〜4500万香港ドルの赤字で、7億2950万ドルの黒字だった前年同期から赤字に転落する見通し。

 赤字転落の要因について同社は、セメント製品の販売価格が前年同時期より下落したこと、前年同時期に子会社を売却したことによる2億3910万ドルの非経常利益を計上していたことを挙げている。

 先月発表した22年12月期通期の決算は、売上高が322億1860万ドル(前期比26.71%減)、純利益が18億6265万ドル(同75.89%減)だった。中国国内の経済成長鈍化に伴うセメント需要低下でセメント販売量が前期比11.36%減少するとともに、平均販売価格も同16.93%減少する一方、生産に必要な石炭の平均価格が同24.87%上昇して収益性が大きく悪化した。

 同社は03年設立で、09年10月に香港メインボードに上場した。中国政府系コングロマリットの華潤集団傘下企業であり、セメント材料、セメント・コンクリート、人工石材などの建材や、カルシウム、ケイ素、玄武岩をベースとした繊維および繊維製品などの新材料の生産、販売を主業務としている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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