<相場の読み筋>5月2日

2023/5/2 7:45

 1日の米国株式は、NYダウが前週末比46.46ドル安の3万4051.70ドルと3日ぶり、ナスダック総合指数が同13.986ポイント安の1万2212.598ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億50万株、ナスダック市場が49億5524万株だった。米4月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数が47.1となり、市場予想平均の46.7を上回った。堅調な経済指標を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げの継続が意識され、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)。株価は、足元で上昇していた反動や相対的な割高感から、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、インテルやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ボーイングなどが値下がり率の上位に入っている。

 2日の東京株式は、堅調な展開が続きそう。日経平均株価はきのう1日、終値ベースで約8カ月半ぶりに心理的なフシ目の2万9000円に乗せている。投資家心理の好転が期待されるものの、現物市場はあす3日から7日まで5連休となることから、取引時間の後半には、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の半ば(1日は136円72-73銭)、ユーロ・円が1ユーロ=150円台の後半(同150円42-46銭)と円安方向に振れている。引き続き、輸出関連銘柄には支えとなりそう。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、クボタ<6326.T>、パナソニック<6752.T>などが、1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比170円高の2万9330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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