テンポイノベ、23年3月期は11期連続の増収増益、中計と配当方針も発表

株式

2023/5/12 9:14

 テンポイノベーション<3484.T>が11日、23年3月期の連結決算を発表した。

 売上高は130億7000万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は12億1200万円(同33.2%増)、経常利益は12億6600万円(同28.3%増)、純利益は8億8500万円(同33.7%増)と11期連続の増収増益で着地した。特に営業利益以下の各段階利益が前期比で30%前後と大きく上昇した。営業利益率は同1.3ポイント増の9.3%と好調。

 主力の店舗転貸借事業が好調で、転貸借物件数は2216件、成約数(転貸借契約を締結した数)は通期で482件と、それぞれ過去最多となった。加えて、新たに開始した店舗家賃保証が利益面に寄与した。また、不動産売買事業も物件売却案件5件のうち、複数案件が大型かつ高収益と好調だった。

 また、同日に中期経営計画(24年3月期-26年3月期)と配当方針の変更も発表した。中期経営計画では3期連続の増収増益を見込んでおり、計画通りに進ちょくした場合、14期連続の増収増益となる。最終期である26年3月期の連結売上高は191億1100万円(23年3月期比46.2%増)、同営業利益は16億7900万円(同38.5%増)を目標としている。

 一方、配当方針については「株主の皆様への利益還元の姿勢をより明確にするため」中期経営計画期間における具体的な配当予想額と配当性向の目途を公表した。1株当たり配当額は、23年3月期16円、24年3月期(計画)20円、25年3月期(同)24円、26年3月期(同)28円。同社の配当は22年3月期から増配が継続しているため、計画通りに進んだ場合、5期連続の増配となり、額では5年間で実に3倍以上(21年3月期9円から26年3月期計画28円)となる。

 配当性向は23年3月期が31.8%で、24年3月期38.2%、25年3月期39.6%、26年3月期40.9%の計画。5年間で13.0ポイント増加(21年3月期27.9%から26年3月期計画40.9%)する見込みとなっている。なお、「同計画期間終了後につきましても引き続き、同等の連結配当性向を目途とした株主還元を目指す」としていることから、中期経営計画期間終了後もしばらくは毎期40%程度の配当性向が期待できよう。

 午前9時10分時点の株価は、前日比58円安の1145円。

提供:ウエルスアドバイザー社

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