<相場の読み筋>5月29日
2023/5/29 7:45
前週末26日の米国株式は、NYダウが前日比328.69ドル高の3万3093.34ドルと6日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同277.594ポイント高の1万2975.688ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2261万株、ナスダック市場が42億6727万株だった。米国の債務上限問題を巡り、政府と野党・共和党が2年間の上限引き上げで原則合意したと報じられ、デフォルト(債務不履行)への警戒感が後退した。また、4月個人消費支出(PCEデフレーター)は変動が大きい食品とエネルギーを除くコアで、前年同月比4.7%プラスとなり、市場予想平均の同4.6%プラスを上回ったことも支えとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、クアルコムやアドビ、インテルなどが上昇した。
29日の東京株式は、買い先行後も堅調な展開か。現地27日に米バイデン大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が、米債務上限問題で基本合意。議会の承認が必要となるものの、米国債のデフォルトへの警戒感が後退し、リスク許容度が高まるとみられ、しっかりした動きとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の半ば(前週末26日は139円53-54銭)、ユーロ・円が1ユーロ=150円台の半ば(同149円86-90銭)と円安に振れていることから、輸出関連銘柄などに物色の矛先が向かうとみられる。前週末26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、同26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同26日の大阪取引所清算値比540円高の3万1500円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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