日経平均は272円安と大幅続落、売り一巡後は下げ渋る格好に=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比272円47銭安の3万1641円27銭と大幅に続落して取引を終えた。朝方から、きのう7日に大幅反落した動きが継続し、売りが先行した。一時上昇に転じる場面もみられたが、上値を追う動きは限られた。後場も売り優勢で取引を開始。株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに、午後2時5分には同493円29銭安の3万1420円45銭と、きょうの安値を付けた。きのう7日、後場に入り下げ幅を広げる動きをみせていたこともあり、警戒感が高まり下げ幅を拡大したようだ。売り一巡後は、下値を拾う動きから下げ渋る格好となった。東証プライムの出来高は13億4214万株、売買代金は3兆7169億円。騰落銘柄数は値上がり503銘柄、値下がり1270銘柄、変わらず62銘柄だった。

 市場では「日経平均株価はきょうの調整で、2日高値(3万1555円)と5日安値(3万1798円)の間に空けたマドを埋めたが、しばらくは落ち着きどころを探る動きとなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、23業種が下落、10業種が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株が下落。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も軟調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も弱かった。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇した。

 個別では、ファーマF<2929.T>、JNS<3627.T>、HEROZ<4382.T>、シチズン時計<7762.T>、ラウンドワン<4680.T>などが下落。半面、巴工業<6309.T>、サニックス<4651.T>、エーザイ<4523.T>、ベネフィット<3934.T>、シュッピン<3179.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ