<相場の読み筋>6月16日

2023/6/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比428.73ドル高の3万4408.06ドルと反発、ナスダック総合指数が同156.344ポイント高の1万3782.821ポイントと6日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3118万株、ナスダック市場が53億5880万株だった。米5月小売売上高が前月比0.3%増となり、市場予想平均の同0.1%減から、一転して増加した。消費の底堅い動きが好感されたほか、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)したこともあり、NYダウは一時、500ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ペイパルやマイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)などが、値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、反発後も堅調か。日経平均株価はきのう15日、5日ぶりに小反落したものの、底堅い動きをみせていた。現地15日の米国株式が上昇した動きを受け、買い優勢の展開が見込まれる。日銀の金融政策決定会合は、政策の現状維持が濃厚とみられているが、会合内容の発表が昼休みの時間帯からズレ込むようであれば、高値警戒感のあるなか、仕掛け的な売りが出る可能性もあり、注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の前半(15日は141円28-30銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=153円台の半ば(同152円95-99銭)と円安方向にある。対ドルでの円安一服感から、輸出関連銘柄は上値が重くなる場面も想定される。

 15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、ニデック<6594.T>、パナソニック<6752.T>などが、15日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比55円高の3万3465円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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