<相場の読み筋>7月10日
2023/7/10 7:45
前週末7日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比187.38ドル安の3万3734.88ドル、ナスダック総合指数が同18.327ポイント安の1万3660.716ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億4107万株、ナスダック市場が48億1372万株だった。米6月雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比20万9000人増となり、市場予想平均の22万5000人増を下回った。一方、平均時給は前年同月比4.4%上昇し、市場予想平均の同4.2%上昇を超えた。賃金上昇によるサービス価格の高止まりから、利上げ継続観測が強まり、軟調な展開となった。NYダウ採用銘柄では、メルクやウォルマート、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが、値下がり率の上位に入っている。
10日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は、前週末7日に米国で利上げ継続観測が高まり、米国株が軟調に推移したことなどなどから、売りが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の前半(前週末7日は143円22-24銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=155円台の後半(同155円76-80銭)と小動き。対ドルで円高に振れていることから、輸出関連銘柄には重しとなりそう。前週末7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、クボタ<6326.T>、アドバンテス<6857.T>などが、同7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同7日の大阪取引所清算値比35円高の3万2465円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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