中国大引:上海総合2.1%高で4日ぶり反発、不動産と金融に買い
25日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比67.36ポイント(2.13%)高の3231.52ポイントと4日ぶりに反発した。
中国経済政策が材料視される流れ。24日開催の中央政治局会議では、下半期の政策方針として、不動産政策の緩和が示唆された。また、「資本市場を活性化させ、投資家の信頼感を高める」という考えも示している。現地メディアによると、政治局会議で「資本市場を活性化させる」との文言が盛り込まれたのは、2013年の政治局会議以来、10年ぶりという。そのほか、積極的な内需の拡大、雇用の安定化、地方債務のリスク解消を図る方針なども打ち出された。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の上げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)がストップ(10.0%)高、金地集団(600383/SH)が9.9%高、保利地産(600048/SH)が8.7%高、信達地産(600657/SH)が5.7%高で引けた。
金融株も急伸。中国銀河証券(601881/SH)と東呉証券(601555/SH)、中国太平洋保険(601601/SH)がそろってストップ(10.0%)高、中国平安保険(601318/SH)が6.3%高、招商銀行(600036/SH)と成都銀行(601838/SH)がそろって5.8%高で取引を終えた。
消費関連株も物色される。酒造の舎得酒業(600702/SH)がストップ(10.0%)高したほか、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)が9.0%高、家庭用品の喜臨門家具(603008/SH)が7.2%高、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.2%高、乳製品の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.4%高と値を上げた。素材株、エネルギー株、インフラ関連株、ハイテク株、医薬品株、運輸株なども買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.19ポイント(1.19%)高の270.51ポイント、深センB株指数が18.73ポイント(1.59%)高の1199.32ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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