日経平均は548円安と大幅続落、さえない動きのなか安値圏で終了=3日後場

 3日後場の日経平均株価は、前日比548円41銭安の3万2159円28銭と大幅続落して取引を終えた。朝方から、きのう2日の弱い動きが継続した。売り一巡後は、時間外取引での米株価指数先物の上昇や、短期的な戻りを期待する動きから、やや下げ渋る動きもみられた。ただ、積極的な買いに乏しいことから売り優勢の展開が続き、午後2時50分には、同565円44銭安の3万2142円25銭ときょうの安値を付けるなど、終日さえない動きとなった。為替市場では、一時1ドル=143円80銭台を付けるなど、午後に入り円安方向に振れたが、反応は限られた。東証プライムの出来高は17億9463万株、売買代金は4兆3391億円。騰落銘柄数は値上がり158銘柄、値下がり1666銘柄、変わらず11銘柄だった。

 市場では「24年3月期第1四半期(23年4-6月)の業績発表が本格化しているが、業績内容はまだら模様で、指数を押し上げるには力不足のようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、31業種が下落、海運とパルプ紙の2業種が上昇した。古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が下落。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も弱かった。一方、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇した。

 個別では、ヤマハ<7951.T>、NOK<7240.T>、カカクコム<2371.T>、テレ東HD<9413.T>、ダイセル<4202.T>などが下落。半面、Eガディアン<6050.T>、JVCKW<6632.T>、サンリオ<8136.T>、IWI<4847.T>、日本ライフL<7575.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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