日経平均は269円高と大幅反発、値上がり銘柄数は1300超に=10日後場

 10日後場の日経平均株価は、前日比269円32銭高の3万2473円65銭と大幅反発して取引を終えた。朝方は、きのうの弱い動きから売りが先行したものの、心理的なフシ目の3万2000円が下値として意識された。時間外取引で米株価指数先物が上昇したこともあり、押し目を拾う動きが強まり上げに転じた。後場も強もちあいのなか、為替市場で一時1ドル=144円前後まで円安に振れたことも意識され、午後2時58分には、同300円52銭高の3万2504円85銭と、きょうの高値を付ける場面がみられた。東証プライムの出来高は16億5395万株、売買代金は4兆1415億円。騰落銘柄数は値上がり1340銘柄、値下がり441銘柄、変わらず54銘柄だった。日経平均先物・オプション8月限SQ(特別清算指数)値は3万2013円86銭。

 市場では「決算発表も峠を越え、今後は業績内容を吟味した選別物色が強まりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、30業種が上昇、3業種が下落した。三井松島HD<1518.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も堅調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株もしっかりだった。一方、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落した。

 個別では、コカコーラ<2579.T>、ロート<4527.T>、サンアスタ<4053.T>、INPEX<1605.T>、宮地エンジ<3431.T>などが上昇。半面、円谷FH<2767.T>、じげん<3679.T>、シンクロF<3963.T>、グローブライ<7990.T>、セグエ<3968.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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