<相場の読み筋>8月28日

2023/8/28 7:45

 前週末25日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比247.48ドル高の3万4346.90ドル、ナスダック総合指数が同126.674ポイント高の1万3590.646ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億4985万株、ナスダック市場が38億1942万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はジャクソンホール会議の講演で、「インフレ率はピークよりも下がっているが依然として高すぎる」とし、年内利上げの可能性を指摘した。ただ、発言内容が従来から変化がないと受け止められたことや、前日に下落していた反動もあり、NYダウは一時340ドルを超える上昇をみせる場面もあった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやインテル、セールスフォースなどが値上がり率の上位に入っている。

 28日の東京株式は堅調か。日経平均株価は、前週末25日に大幅反落した反動や、現地25日の欧米株式が上昇したことを受け、買いが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の半ば(前週末25日は146円05-07銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円トビ台(同157円30-34銭)と円安にフレている。円安を背景に、輸出関連銘柄への物色が中心になりそう。前週末25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、同25日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同25日の大阪取引所清算値比230円高の3万1860円だった。

(写真:123RF)

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