日経平均は97円高と7日続伸し高値引け、1カ月ぶり3万3000円回復―先物買いに強調子=5日後場

 5日後場の日経平均株価は前日比97円58銭高の3万3036円76銭と小幅ながら7営業日続伸。終値での3万3000円回復は8月1日(3万3476円58銭)以来、約1カ月ぶり。朝方は、手掛かり材料に乏しいなか、きのうの好地合いを引く継ぐ形で日経平均はいったん3万3000円台に乗せた。その後、心理的なフシ目到達や、きのうまでの6連騰で短期的な過熱感から利益確定売りに軟化し、前場前半には3万2784円32銭(前日比154円86銭安)まで下落した。売り一巡後は持ち直し、後場入り後には再度プラス圏入りし、引けにかけては先物買いに強調子となった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の21円強を筆頭に信越化<4063.T>が18円弱、TDK<6762.T>が6円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、不動産、鉱業、海運など23業種が値上がりし、鉄鋼、金属製品、医薬品など10業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億4779万株、売買代金は3兆4891億円。騰落銘柄数は値上がり1076銘柄、値下がり671銘柄、変わらず87銘柄。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株が堅調。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。鉱業株では、INPEX<1605.T>がしっかり。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も引き締まった。デサント<8114.T>、ゴルドウイン<8111.T>などの繊維製品株も値を上げ、富士フイルム<4901.T>、レゾナック<4004.T>などの化学株も買われた。

 半面、前引け後にファイナンスを正式発表したJFEHD<5411.T>が大幅安となり、日本製鉄<5401.T>、三菱製鋼<5632.T>などの鉄鋼株が軟調。洋缶HD<5901.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株もさえず、第一三共<4568.T>、大塚HD<4578.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も安い。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象の星光PMC<4963.T>(監理)が連日のストップ高となり、OKI<6703.T>もストップ高。東京綱<5981.T>、アーレスティ<5852.T>などの上げも目立った。半面、ソシオネクス<6526.T>、サワイGHD<4887.T>、泉州電業<9824.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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