<相場の読み筋>9月29日

2023/9/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比116.07ドル高の3万3666.34ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同108.428ポイント高の1万3201.277ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億790万株、ナスダック市場が48億7567万株だった。米10年物国債の利回りが4.5%台の後半に低下(価格は上昇)したことや、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が3日ぶりに急反落したことから、インフレへの過度な警戒感が後退。景気敏感株やハイテク株などを買い戻す動きにつながった。NYダウ採用銘柄では、インテルやキャタピラー、シスコ・システムズなどが、値上がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう28日に大幅反落した反動や、現地28日の欧米株式が上昇した動きもあり、買い戻す動きが先行するとみられる。ただ、買い手がかりに乏しいことや、週末、月末、半期末が重なることから、手控えムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の前半(28日は149円31-32銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の後半(同156円92-96銭)と円安に振れている。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、東エレク<8035.T>、みずほ<8411.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比140円高の3万1990円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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