<米国株情報>英通信当局、CMAにアマゾンとマイクロソフトに対する調査を付託

株式

2023/10/6 10:11

 英情報通信庁(オフコム)は5日、アマゾン・ドットコム<AMZN>とマイクロソフト<MSFT>が同国のクラウドサービス市場で公正競争を阻害する恐れがあるとして、独占禁止当局のCMA(公正取引庁)に市場調査を付託したことを明らかにした。

 オフコムは22年10月から両社に対する市場調査を開始しており、今年4月に両社がクラウドサービス市場をほぼ独占しており、顧客企業が他社に乗り換えることを困難にしているとする中間調査結果を公表。10月5日までにCMAに調査を正式に付託するか最終決定を行う方針を示していた。

 オフコムが4月に発表した中間調査結果によると、22年におけるアマゾンとマイクロソフトの英国市場シェアは70-80%に達し、3位のアルファベット<GOOGL>傘下のインターネット検索大手グーグルの5-10%に大差をつけ、市場をほぼ独占している。

 これまでの調査では、顧客が別の業者に乗り換える際、クラウドに保存している既存データを転送するために高額な料金を請求したり、異なるプラットホーム間の相互連携に技術的な制限をかけたりする行為が明らかになったとしており、こうした商慣行が市場競争を阻害していると指摘。「放置すれば、英国経済にとって重要なデジタル市場で競争が悪化する可能性がある」と断じている。

 今後、CMAによる綿密な市場調査が開始される。CMAは25年4月までに調査を終了する予定で、競争に悪影響が及んでいると判断した場合、司法当局への勧告を含む適切な措置を講じるとしている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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