<相場の読み筋>10月23日

2023/10/23 7:45

 前週末20日の米国株式は、NYダウが前日比286.89ドル安の3万3127.28ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同202.368ポイント安の1万2983.807ポイントと4日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億1304万株、ナスダック市場が44億7028万株だった。前日の時間外取引で、米10年物国債の利回りが一時5.0%を超える場面がみられるなど、金利の高止まりが警戒された。また、パレスチナ自治区ガザを巡り、ハマスとイスラエルによる軍事衝突の激化も重し。週末を控えて、リスク回避姿勢の強まりから、下げ幅を拡大して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやセールスフォース、インテルなどが値下がり率の上位に入っている。

 23日の東京株式は、弱含みの展開か。日経平均株価は、前週末に続落した軟地合いや、現地20日の欧米株式が下落したことを受け、売り優勢のスタートとなりそう。23年4-9月期決算発表の本格化を控え、手がかり材料に乏しいなか、中東における緊迫の度合いが高まり、リスク回避姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(前週末20日は149円97-98銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の後半(同158円52-56銭)で推移する。前週末20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、ニデック<6594.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、同20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同20日の大阪取引所清算値比160円安の3万1060円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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