日経平均は389円高と大幅反発、引けにかけ3万1000円近辺でもみ合い=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比389円91銭高の3万991円69銭と大幅反発。朝方は、買いが先行した。26日の米国株式は下落したものの、その後の時間外取引で米株価指数先物が高く、支えとなった。日経平均は、きのう大幅安した反動もあり、先物買いを交えて上げ幅を広げ、前場終盤には3万1081円48銭(前日比479円70銭高)まで上伸した。後場は、手掛かり材料に乏しいなか、戻り売りに抑えられ、伸び悩み商状となった。ただ、下値は限定され、大引けにかけて3万1000円近辺でもみ合った。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の27円弱を筆頭にファーストリテ<9983.T>が22円弱、ソフバンG<9984.T>が19円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉱業、非鉄金属、金属製品など31業種が値上がりし、医薬品、電気・ガスの2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の93.7%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億8026万株、売買代金は3兆5383億円。騰落銘柄数は値上がり1555銘柄、値下がり92銘柄、変わらず12銘柄。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、邦チタ<5727.T>、DOWA<5714.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も高い。SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株も引き締まった。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>、楽天銀行<5838.T>などの銀行株も買われた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、合同鉄<5410.T>などの鉄鋼株も物色された。

 半面、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が軟調。北海道電力<9509.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株も安い。

 個別では、富士通<6702.T>、KOKUSA<6525.T>、霞ヶ関キャピタル<3498.T>などが値上がり率上位。半面、24年3月期の連結業績予想で一転赤字見通しのペガサス<6262.T>がストップ安となり、ネットワン<7518.T>、ペプチドリーム<4587.T>などの下げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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