<相場の読み筋>10月31日

2023/10/31 7:45

 30日の米国株式は、NYダウが前週末比511.37ドル高の3万2928.96ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同146.472ポイント高の1万2789.483ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億499万株、ナスダック市場が40億7101万株だった。NYダウは前週末にかけ3日間で700ドルを超える下げとなっていた反動や、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えた買い戻しなどが先行。また、今回のFOMCでは、利上げを見送るとの見方が台頭し、上昇を支えた。NYダウ採用銘柄では、ナイキやゴールドマン・サックス、ベライゾン・コミュニケーションズなどが、値上がり率の上位に入っている。

 31日の東京株式は、模様眺めムードが広がりそう。現地30日の欧米株式は上昇したものの、日銀金融政策決定会合の内容や、その後の植田和男日銀総裁の記者会見を確認したいとして、積極的な売買にはつながりにくいとみられる。YCC(長短金利操作)を再修正するとの見方もあり、重い値動きとなる場面も想定される。消去法的に、好決算銘柄への個別株物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円トビ台(30日は149円49-52銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の前半(同157円82-86銭)と円安に傾いている。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、アドバンテス<6857.T>、ローム<6963.T>などが、30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比100円安の3万600円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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