<相場の読み筋>11月16日

2023/11/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比163.51ドル高の3万4991.21ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同9.455ポイント高の1万4103.836ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億362万株、ナスダック市場が48億8757万株だった。米10月PPI(生産者物価指数)が前月比0.5%下落し、市場予想平均の同0.1%上昇を下回り、FRB(米連邦準備制度理事会)による高金利政策の打ち止め期待が高まった。また、米下院でつなぎ予算が成立し、一部政府機関の閉鎖が回避される可能性が高まったことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、ウォルト・ディズニーやインテル、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが値上がり率の上位に入っている。

 16日の東京株式は、もみ合いとなりそう。きのう15日の日経平均株価は、今年一番の上昇をみせていた反動や、短期的な過熱感が警戒され、上値が重くなる場面もありそう。一方、心理的なフシ目の3万3000円を大きく超えたことで、投資家心理の好転が期待され、下値では押し目を拾う動きから底堅い展開も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(15日は150円68-69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の前半(同163円83-87銭)と円安方向にある。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、ニデック<6594.T>、パナソニック<6752.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比65円安の3万3385円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ