<相場の読み筋>12月4日

2023/12/4 7:45

 前週末1日の米国株式は、NYダウが前日比294.61ドル高の3万6245.50ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同78.814ポイント高の1万4305.032ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2759万株、ナスダック市場が53億825万株だった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は講演で、金融緩和の時期を推測するのは「時期尚早」としたが、一方で、現在の政策金利の水準は「かなり引き締め的な状況」と語り、利上げ継続への警戒感が後退。同議長の発言を受け、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、株価の上昇につながった。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやナイキ、セールスフォースなどが値上がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は反発後、しっかりした展開か。前週末1日の日経平均株価は、小動きのなか反落したが、現地1日の米国株式が上昇したことから、買い先行スタートとなりそう。ただ、買い進む材料に乏しく、戻り待ちの売りも想定されることから、方向感に欠ける動きとなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半(前週末1日は148円28-30銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の後半(同161円54-58銭)と円高に傾いている。前週末1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、アドバンテスト<6857.T>、村田製<6981.T>などが、同1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同1日の大阪取引所清算値比50円高の3万3470円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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