<相場の読み筋>1月17日

2024/1/17 7:45

 16日の米国株式は、NYダウが前週末比231.86ドル安の3万7361.12ドルと続落、ナスダック総合指数が同28.413ポイント安の1万4944.347ポイントと7日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8464万株、ナスダック市場が63億4349万株だった。ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事は講演で、「金融政策の修正は慎重に判断し、急ぐ必要はない」と発言。早期の金利低下期待が後退し、米10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)して株価の重しとなった。また、1月のニューヨーク連銀製造業景気指数は総合でマイナス43.7となり、市場予想平均のマイナス5.0を大きく下回った。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやナイキ、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は、反発後もしっかりか。日経平均株価はきのう16日に下落した反動や、シカゴ日経平均先物の円建て清算値が、16日の大阪取引所清算値比205円高の3万5855円だったことから、買い先行スタートとなりそう。直近の上昇に乗り遅れていた投資家も多いとみられ、堅調な値動きが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(16日は146円15-17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円トビ台(同159円56-60銭)と、円安方向に振れており、輸出関連銘柄には支えとなりそう。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>、東エレク<8035.T>などが、16日の東京終値に比べ高かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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