<相場の読み筋>2月29日

2024/2/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比23.39ドル安の3万8949.02ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同87.562ポイント安の1万5947.738ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億9505万株、ナスダック市場が55億6583万株だった。米10-12月期GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済みの年率換算で前期比3.2%増となり、市場予想平均の同3.3%増に届かなかった。翌29日には、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視する米1月個人所得・個人支出の発表を控えることから、積極的な売買は限られたもよう。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アプライド・マテリアルズやマイクロン・テクノロジー、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが下落した。

 29日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は連日で上値の重い動きが続いていることや、現地28日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートが見込まれる。ただ、今回の上昇相場に乗り遅れた投資家などによる押し目を拾う動きも想定され、売り一巡後は、底堅く推移しそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の後半(28日は150円74-75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同163円15-19銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINEヤフー<4689.T>、アドバンテスト<6857.T>、ローム<6963.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比125円安の3万9045円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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