日経平均は868円安と大幅反落、TOPIXとともに今年最大の下げ=11日後場

 11日後場の日経平均株価は、前週末比868円45銭安の3万8820円49銭と大幅に反落した。TOPIX(東証株価指数)が同59.97ポイント安の2666.83ポイントと大きく反落。日経平均株価は前週7日、TOPIXは1月26日の下げ幅を超え、今年最大となった。両指数ともに、現地8日の米国株式市場で、半導体関連株が軟調に推移し、NYダウやナスダック総合指数が下落した動きを受け、朝方から売りが先行した。外国為替市場で1ドル=146円台の半ばまで、円高方向に振れたことも重しとなった。後場に入り日経平均は下げ幅を拡大し午後1時52分に、同1192円28銭安の3万8496円66銭を付けた。その後は下げ渋る格好となり、取引終了にかけ下げ幅を縮小した。

 プライム市場の出来高は20億2854万株、売買代金は5兆2687億円。騰落銘柄数は値上がり232銘柄に対し、値下がりは1397銘柄と8割を超えた。変わらずは27銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も弱い。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株がしっかり。

 個別では、三井ES<7003.T>、さくら<3778.T>、シーイーシー<9692.T>、チェンジHD<3962.T>、フリービット<3843.T>などが下落。半面、ソースネクス<4344.T>、インフォコム<4348.T>、丹青社<9743.T>、TDCソフト<4687.T>、gumi<3903.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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